DSC-RX100にはレンズの先にねじ切りが付いていないのでレンズフードを付けることができません。
レンズフードやレンズプロテクターが付かなくても、普通の使い方では困りません。

が、自分の場合は困ります。
最近、ガラス越しに動画や写真を撮るのにはまっていまして、色々試しています。
動画や写真を撮るのにDSC-RX100はコンパクトで画質もよく動画も撮れると三拍子そろった良いカメラ。
ですが、レンズフードもサーキューラフィルターも付けられないためガラス越しに撮影できません。

で、考えたのが、ゴム製の筒状の物を作ってやれば、レンズフードの代用になるんじゃないか?ということ。

思いついたので早速試してみました。
 まず厚紙を使って、どれぐらいの長さのレンズフードを作ればいいか試してみます。
レンズフードの長さが長いと、ケラレといってレンズフードの先のほうが写真に写り込んで黒くなってしまうんです。

試作した厚紙製レンズフード。

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まずはケラレが出るぐらい長めに切って、それをケラレが出なくなるまで少しづつ切っていきます。

で、ケラレが出なくなった厚紙製レンズフードをDSC-RX100に付けてみたところ。

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大体、5.7cmぐらいまで、レンズフードの長さを伸ばせるようです。

次に大体の長さがわかったので、レンズフードの自作のためのゴムを買ってきます。
あとゴムを接着させるためにゴムのりも必要。
ゴムのりは100円ショップの自転車売場でパンク修理用のゴムのりが売っているのでそれを使います。

 買ってきたのは長さ1m、幅5cm,ゴム板の厚さ3mmの製品。

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本当は幅が10cmあるゴムロールも売っていたんですが、値段が一気に高くなったので少し短めのゴムロールを選択。

で、どのようにしてゴム製のレンズフードを作るか?

まずはレンズフードをDSC-RX100のレンズの円の長さにカット。
次にカットしたゴムを接着させるためのゴムの板をカット。
イメージとしてはこんな感じです。

レンズフードゴムのりを塗る

上の図のようにヤスリを掛けて、ゴムのりを塗ります。
ヤスリをかけるのは、ゴムに傷を付けてやって、できるだけゴム同士の接着面を多くしてやるためです。

で、注意することはゴムのりが乾くまで、触らない、ということ。
ある程度乾かないと、ゴム糊とゴムがくっつきません。
20分ぐらい待てばいいでしょう。
待てない人はドライヤーなどで乾かしてやる(自転車屋さんでよく見かける口径ですね)


で、ゴムのりが乾いたら、ゴムシートをレンズの縁の長さに合わせて丸め、その外側にもう一枚のゴムシートを貼り付けてやります。
この時、とにかく力いっぱい押し付けましょう。
ドライバーのおしりの部分やゴムハンマーのゴムの部分で力いっぱいグリグリして、ゴム同士を圧着させます。

ただ、自転車のパンクと違い多少隙間ができても構いません。
見た目が悪くなるだけです。

で、これが完成した自作ゴム製レンズフード。
こんな感じで、ゴムシートを丸めて、外側からシートで接着させます。

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自作レンズフードをDSC-RX100に付けてみたところ。

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本当はケラレが出なくなるギリギリの5.7cmぐらいまで、伸ばしてやりたいんですが、予算の関係上5cmのゴムロールを買ったのでレンズフードの長さは5cmとなりました。
厚さ3mmのゴムロールを買ったんですが、もう少し薄い奴でも大丈夫でした。

レンズフードの形が少し歪んでいますが、歪んでいるおかげで、レンズフードが中々落ちなくなったので気にはしていません。
レンズを一番望遠側まで伸ばしても、レンズフードの先からレンズが出ることは有りませんでした。


試しに動物園に行った時にガラス越しに自作レンズフードを付けて動画を撮ってみました。


動画を見る限り殆ど反射してないので、まずは成功と言っていんじゃないでしょうか?
費用はゴムロールが400円ぐらいで、ゴムのりが100円でした。


ちなみに、EOS Kiss X7iのEF-S 18-135mmSTMにも同じようにレンズフードを作ろうと思ったんですが、厚紙で作った段階で、あ、これは無理だと分かりました。

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これでケラレます。
レンズの先から大体1.4cm。
純正レンズフードとか見てみると、もう少しイケるんじゃないかと思ったんですが、全然駄目ですね。
花型レンズフードの凄さが分かりました。